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カンボジアシアヌーク病院

こんばんは。
病態生理・薬物治療担当の川上(絢)です。

今日はシアヌーク病院についてのご報告です。
カンボジアは正式にはカンボジア王国といいます。
シアヌーク国王という、王様がいらっしゃいます。
シアヌーク病院は、高度で無料の医療サービスを、援助が必要な貧しい人々に24時間体制で提供しています。

日本でも格差社会といわれて久しいですが、カンボジアは日本とは比較にならないほど貧富の差が激しいのです。
現在カンボジアはバブル期をむかえており、首都のプノンペンの地価は上がっています。
ただいま建設中の42階建てのマンション。

4000万円以上します。
(誰が買うのでしょう。さすがの児島しゃっちょうも買いません。)

さて、このシアヌーク病院は、カンボジアでは中規模の病院だそうです。
玄関前は屋根と扇風機が設置された待合場になっており、朝は大変混雑するそうです。
私たちが到着したのは午後でしたので、それほどの混雑はありませんでしたが、
診察を待つ人たちがたくさんいらっしゃいます。

こちらの患者さんは骨折です。

竹でできたギプスです。
保定・固定力にはやや不安がありますが、安価で、通気性が良さそうです。
蒸し暑いカンボジアではこちらのギプスの方が快適に過ごせるでしょう。

玄関前にはテーブルが設置され、そこで待合場にいらっしゃる患者さんが順番に予診を受けます。
緊急性が高い患者は玄関入ってすぐのERに運ばれます。
そうでなければ、それぞれの専門科を受診してもらいます。

シアヌーク病院で外科を担当されているハンナー先生に病院を案内していただきました。
まず、こちらが玄関を入ってすぐのERです。
シアヌーク病院は無料救急病院ですから、
当然ERがありますし、24時間体制で患者を受け入れています。

中では急患の処置が行われています。

ERのすぐそばにはレントゲン室があります。
中にはCTもありました。

さて、病室はといいますと、クーラーはなく、蒸し暑いというのが第一印象です。
入り口には大きなカウンターがあり、その一角がナースステーションになっています。
日本では、ナースステーションは各階、各科ごとにあり、通常は病室とセパレートになっています。

しかし、こちらのシアヌーク病院では、病室の中にナースステーションがあります。

ナースコールのボタンを押すのではなく、なにかあればすぐに隣にドクターや看護師がいる、といった体制です。

病室を見学させていただいている間にも汗が出ます。
あつい。
暑いのでクーラーが限られた場所にしか取り付けられていない病院の
医薬品管理は大変だろうと思います。
国家試験でも問われますが、通常医薬品の保存は室温です。
つまり、1〜30℃の範囲です。
しかし、カンボジアは連日30℃を超える猛暑。
クーラーが無ければ医薬品の室温保存は不可能です。
一体、薬局はどうなっているのか…
時間があれば薬局も見学させていただけたのですが、
24時間体制の救急病医院ですので無理は言えませんでした…。(残念。)


薬局は見学できませんでしたが、検査室は見学することができました。

あまり大きくはない検査室ですが、こちらもフル稼働で検査を行っています。

検査室で最も目にするのはTBの文字!
とにかくTBと大きくかかれたポスターが至る所に張り出されています。



TBとは、tuberculosis、結核のことです。
ハンナー先生のお話によると結核の罹患率は多く、
「正確にはわからないがおそらくカンボジア人の50%は罹患しているのではないか。」
ということでした。
後で「なぜそこまで結核が多いのか?」と聞いてみたところ、
混雑する場所で結核に飛沫感染し、その後、様々な場所に移動する…
移動した先の人混みでまた飛沫感染する…



確かにマーケットは混雑しています。
また人混みが多い。



おそらく今、カンボジアに必要なのは予防。
特に一次予防!
予防医学、薬学で言うと衛生薬学の分野です。
予防は大きく3つに分けられます。


第一次予防 :疾病の予防。健康への啓発、健康増進、特殊予防(教育、予防接種など)。
第二次予防: 重症化の防止。疾病の早期発見と早期措置、適切な医療と合併症対策(健康診断など)。
第三次予防 :疾病の再発防止。リハビリテーションなど。



歯科のブラッシング指導もその一環ですが、一番重要なことは病気にならないこと。
予防(一次予防)が大切です。
カンボジアの衛生状態は決して良いとは言えません。
海外旅行者はみんなミネラルウォーターのペットボトルを持ち歩いています。
やはり、急務なのは衛生状態の向上でしょう。


プノンペン(カンボジア王国の首都)で最も大きいデパートへ行ったときのことです。
そこで、お手洗いをのぞいてみました。
すると…

食器を洗う人、

洗濯する人、

髪の毛を洗う人…


推測ですが、きれいな水が(タダで)使えるところってあまりないのでしょうね。
きれいな水と言ってもとても飲料水としては使えないお水です。


と、いうことで、一次予防といえばこの人!
衛生薬学担当・小倉講師

来年はよろしくお願いします!



今後は、このカンボジア医療ミッションでBCGなど歯科領域以外の予防医学の啓蒙ができればよいな、と感じました。


貴重なお時間をいただいたハンナー先生、ありがとうございました。
今度シアヌーク病院にいけたら、薬局を見学させて下さい!

ではまた。
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